第二章 In 妹 Dream

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「じゃぁ、証拠見せて?」 葉月が瞳を閉じる。 求めに応じ、唇を重ねる。 抱き締めるのも頭を撫でるのも、添い寝することにもなれたものですが、これだけは一生なれそうもありません。 触れるだけの子供のようなキスでさえこれなのに、大人のキスや最終段階に入ったらどうなることやら。 数秒間の触れ合いを終え、唇を離す。 顔を真っ赤にした葉月は、うつむいて自分の唇を指でなぞり、笑みを浮かべました。 満面の笑みではなく、ぞくりとするような妖艶な笑みを。 「兄さん、まさか、あの程度で満足なんですか?」 なんか変なスイッチ入ったぁ!? 「付き合いはじめて五ヶ月も経つのに、奥手なんですね、兄さんは」 ベッド脇に立て膝をつく俺に、しなだれかかるように抱きつく葉月。 耳にかかる吐息が熱い。 背筋が粟立ち、腕が葉月を抱き締め返せと持ち上がる。 「はむ……」 葉月に右耳を食まれる。 その刺激に背をのけ反らせた瞬間、葉月に床に押し倒される。 ……葉月、こういう酒乱だったんですか!? 「兄さん、敏感なんですね……?」 可愛い、と耳許で囁かれ、直後になめられる。 俺の耳を思うさま堪能した葉月は、今度は唇に吸い付く。 重ねるだけではない。 文字通り吸い付いている。
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