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次いで、舌が口腔へ侵入してくる。
反射的に歯で噛みそうになるが、葉月を傷つけるわけにはいかず、受け入れるしかない。
口腔内を蹂躙され、唾液を吸われ、流し込まれる。
やれやれ、一体どこで覚えてきたやら。
頭ではこの状況をどうにかしなくてはと思っていても、考えはまとまらず、腕は葉月を求めるようにその身を抱き締めていた。
やがて、葉月の動きに変化が現れる。
今葉月が吸っているのは唇ではなく鎖骨。
そして、手は俺の寝巻きの前ボタンを着実に外している。
……え? いや、そっちはちょっと!
完全にボタンを外され、シャツまで捲られて上半身が露になる。
「あぁ……、逞しい……」
うっとりと息を吐きながら、俺の肌に手を這わせる葉月。
いや、胸板に頬擦りとかやめてください。
てか、右手!
それ以上下にいくと危険域に!
って、あ~――――っ!?
「……という初夢を見たんですが、正夢だったようですね?」
やけにご機嫌で、やけに艶々した半裸の葉月。
対照的に全裸の俺はやつれています。
「……お互い貞操は失わずすみましたが、兄は大切な何かを失った気分です」
まさか、妹に身ぐるみ剥がされるとは……
「兄さん、こんな私ですが、今年も一年よろしくお願いします」
そう言って寄り添う葉月を、愛しいと思ってしまう辺り、将来は尻に敷かれそうですね。
In 妹 Dream 了
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