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「ふあ~眠い」
ったく…朝練するからってこんな早くしなくても…
「お?あれは」
次の駅には陸上部で俺の先輩の…相澤先輩がい…ん⁉
「何だあれは?」
先輩の周りに数十人固まってるぞ?
「?」
ウィーン
「先輩‼」
パシッ
「うわっ」
ギュウ
「この車両だけラッシュアワーみたいだ…」
つか他の車両行けよ💢わざわざこっち乗る必要あるか⁉
「おい…離せって」
「あっすいません…先輩…」
「瀬野‼おはよう」
「おはようございます。」
陸上部の先輩…相澤涼介。天然だし…そこまで速くないんだよな…
「瀬野も同じ電車だったんだな…」
「そっすね…俺の場合ギリっすから…先輩とは逢わないっすね」
そっか…
「てか…ホームいつもあんな感じなんすか?」
「え?まあ…うん」
あれ?何か顔赤いな
「っ…」
「先輩熱でもあるんすか?辛そうすよ?」
「なっ…んでも…なっ」
何だ…?声に変な強調が…
「⁉」
ガシッ
「うわっ…いっ」
「何してんだてめー💢」
瀬野…
「何もしてなっ…いてて」
グイッ
「痴漢してんじゃねーよ💢次したら警察突き出すぞゴラ💢」
ヒッ
「全く…大丈夫すか?」
「あっああ…」
うっ…顔近い
「先輩…次降りましょう。人が多すぎます」
瀬野…
「それまで俺から離れないで下さいよ」
カァー
「お前…恥ずかしいな」
「そうすか?俺は思った事言っただけすよ」
いや…だから…う~
瀬野克也…後輩のくせに…足速いし…1年でレギュラー入りして…俺は全然ダメで…こいつは…何やってもすごくて羨ましい。
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