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「はあ~普通男が男に痴漢とか…あり得ないすよ」
「でも…毎朝されるし…」
え⁉
「あっでも今回はまた違う人だったな」
「マジっすか?う~ん」
ジー
「何?ジロジロ見るなよ」
「いや…もし先輩が女なら…可愛いし…モテるかなと思って」
ボッ
「お前は…もう」
「でも…毎日これじゃ先輩電車恐怖症になりますよ…去年我慢したんすか?」
去年?
「うん…部活好きだし…辞めたら親に理由聞かれるだろ」
「ああ…言いにくいっすね」
だから我慢して…
「先輩…俺が毎朝一緒に通いますよ…どうせ朝練ばかりあるし…」
え⁉
「でも悪いよ」
「ほっとけないっすよ…俺が先輩守りますよ」
ドキッ
「嫌とか言わせないっすよ…辛いのは自分だし…我慢してたら先輩変な病気なりますよ」
何だよ…変な病気って…でも何だろう…すっごい嬉しい…言い方生意気だけど…優しいよな瀬野
「おっ?先輩電話ですからちょっと待って下さい」
あっああ…
『克也?俺だけど』
「悠?何だよ?」
悠?ああ…三嶋悠か…瀬野と同じ俺の後輩…
『何だよ?じゃねーよ‼とっくに朝練始まってるし…キャプテンカンカンだぞ』
「ああ…悪い…すぐ行く」
やべー
『相澤先輩もまだなんだよ…あの人が遅刻なんて珍しいからみんな心配してるんだよ』
先輩を?
「隣いるけど…」
『は?何で一緒にいんの?』
「とにかく…行ってから説明すっから…じゃーな」
ブツッ
「キャプテン怒ってるそうです…言い訳考えないと」
「え⁉俺のせいか?」
「まあ…そうですけど…降りようと言ったのは俺だから誰の責任でもないすよ」
‼
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