始まり

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夜・沖縄県・北谷町・字浜辺(アザハマベ) 9月30日 22時28分 夜、浜辺(地域名)の街灯で紫色に光る道路を一人、四百ccのバイクで走る男がいた。 その男の名は大葉 圭(オオバケイ)、身長が180cmの長身で、髪を茶髪に染めた以外、普通で暇な二十歳(ハタチ)の若者。 今日も飲食店のバイトが終わり、いつものようにバイクで帰り道の道路を走っていた。 圭は、はぁっとため息をしたあと、ボソッと呟(ツブヤ)いた。 「…バイトで金を貯めても、彼女とかいねーから使わねーんだよな…」 十七歳からバイトを始めた圭が貯めた金額は、銀行に200万円も貯まっている。 彼女がいないのと、趣味があまりないので使わないようだ。
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