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店。店内にはこのえと少女(原田美琴)。
そこに、浩司がやってくる。
浩司「こんにちは!」
このえ「いい加減にしてください」
浩司「そう言われても……俺、このえさんが好きなんです」
このえ「名前で呼ばないでください! 全く、どうやって調べたんだか……」
浩司「ええまあ、色々と……」
このえ「……ストーカー……ですね」
浩司「ストーカーじゃないです! 盗聴器しかけようとか、後つけて家を突き止めようなんて、思ったことはあっても……実行なんて、とてもじゃないけどできません!」
このえ「思ったことはあるんですね……」
浩司「あ」
このえ「最低です」
浩司「……」
このえ「……帰って下さい」
浩司「嫌です!」
このえ「迷惑です!」
浩司「え……昨日言ったとおり、閉店近くに来ましたけど……」
このえ「迷惑だって、何回言えばわかるんですか。それに……」
このえの視線が美琴へ。
声を潜めて、浩司に話し始める。
このえ「今回は、お客様がいるんですから……」
浩司「……わかりました」
無言の空間。
浩司がちらちらとこのえに視線を送ったり、そわそわしたり、このえは商品の整頓をしたり。
そして、美琴が服を鞄に突っ込んで店から飛び出す。
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