第三場

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  店。店内にはこのえと少女(原田美琴)。   そこに、浩司がやってくる。 浩司「こんにちは!」 このえ「いい加減にしてください」 浩司「そう言われても……俺、このえさんが好きなんです」 このえ「名前で呼ばないでください! 全く、どうやって調べたんだか……」 浩司「ええまあ、色々と……」 このえ「……ストーカー……ですね」 浩司「ストーカーじゃないです! 盗聴器しかけようとか、後つけて家を突き止めようなんて、思ったことはあっても……実行なんて、とてもじゃないけどできません!」 このえ「思ったことはあるんですね……」 浩司「あ」 このえ「最低です」 浩司「……」 このえ「……帰って下さい」 浩司「嫌です!」 このえ「迷惑です!」  浩司「え……昨日言ったとおり、閉店近くに来ましたけど……」  このえ「迷惑だって、何回言えばわかるんですか。それに……」   このえの視線が美琴へ。   声を潜めて、浩司に話し始める。  このえ「今回は、お客様がいるんですから……」  浩司「……わかりました」   無言の空間。   浩司がちらちらとこのえに視線を送ったり、そわそわしたり、このえは商品の整頓をしたり。   そして、美琴が服を鞄に突っ込んで店から飛び出す。
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