第四章

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  店内。このえではない女性店員(店長・夏目カオリ)が服をたたんだりといった仕事をしている。   そこへ、浩司が登場。  カオリ「いらっしゃいませー」  浩司「あ……こ、こんにちは」  カオリ「何をお求めでしょうか?」  浩司「え……ええっと……」  カオリ「お探しなのは、女性の方への贈り物でしょうか?」  浩司「え……あ、はい! そうです」  カオリ「よろしければ、当店のお勧めの商品などを紹介させていただきますが……」  浩司「いえ、結構です。自分で見繕います」  カオリ「では、ごゆっくりご覧くださいませ」   ちらちらとカオリに視線を送りながら、服を見始める。  カオリ「お決まりになりましたら、お声をおかけください」  浩司「あ、はい」   やがて、一着の服を選びだす。  浩司「これ……お願いします」  カオリ「はい、お預かりいたします」   会計。  カオリ「お会計、五千九百八十円頂戴いたします」  浩司「はい」  カオリ「六千円からお預かりいたします。こちら二十円のお返しです、お確かめください」  浩司「はい」  カオリ「こちらお品物になります。ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」  浩司「は……はい」   そこへ、このえが登場する。手にはチラシ。
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