第四章

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 このえ「店長、これはどうしましょう」  カオリ「それは、入口のところに貼るのよ」  このえ「はーい」   このえ、入口へ行こうとし、浩司に気付く。  このえ「! ストーカー!」  浩司「ストーカーじゃない! あ、これ……あなたに」  このえ「店長! この人、教えてもいないのに私のフルネーム知ってるんです! しかも、こないだなんか、あとをつけたいとか言ってて……!(浩司の後半部分のセリフは完全無視、というか聞いてない)」  カオリ「……何ですってぇ!」  浩司「ち、違います! 俺は断じてストーカーなんかじゃ……」  カオリ「お黙り! うちの身内に何かしたら、ただじゃおかないわよ! 今なら見逃してあげるから、とっとと出てお行きなさい!」  浩司「う、うわあああっ!」   カオリ、浩司を追いかけまわし、店から追い出す。  このえ「て、店長……いいんですか? あんなことして」  カオリ「いいのよ。あれが客じゃなくてストーカーなら」  このえ「まあ、ストーカーですけど……」  カオリ「だからいいのよ」 このえ「……店長は無敵なんですね」 カオリ「ええ、まあ。大丈夫よ。あなたのことも、もちろん店のことも、守るから。心配しなくても平気なのよ」 このえ「(微笑む)」   暗転(時間の経過)。
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