Prologue

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「探したよぉ♪」 「あっそ…」 一言で会話を終わらせる。 すると、汐莉は俺の顔を見ながら。 「ふん…やっぱ落ち込んでるね」 何だかイジリがいのあるオモチャを見つけたみたいに、体をツンツンしてくる。 「うっせーよ」 それを振り払って、あくまでもクールさを装っている。 汐莉とは幼稚園に入る前からずっと一緒だ。 だからお互いどうすれば笑うか、どうすれば元気になるかを知り尽くしている。
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