26人が本棚に入れています
本棚に追加
「うまいっす!いや~慶っちは、いいお婿さんになれるよ。なんちて。」
「本当に美味しいですよ。これ本当に慶くんが作ったのですか?」
まあ自分の食う物くらい高校生なら準備するだろ?
あれ?
俺だけか?
「んまぁ。自慢じゃないが、俺が毎朝作ってる。」
すると目の前の二人は驚いた顔をしてこっちを向いた。
「すっごーい!慶っち料理上手なんだね!あたし冗談で言ったのに!」
「おい…!まぁ、美味しい言われたのは、嬉しかったわ。むしろ、ありがとな。」
「な、あいや…別に…。」
晶は顔を赤らめた。
何故か逆に礼を言ったからか?
「ううん。こちらこそ、美味しかったよ。」
はぁ。
まぁ、なんて言うか平和だな。
ま、こう言うのも悪くないな。
中学……いや、小学生の時から一人で過ごしてたな。
ま、山口はしょっちゅう一緒だったがな。
こうして女子と話しする事もなかったな。
微笑んだ慶治は楽しそうな二人の光景を見ていた。
山口の奴昨日からなんも突っ掛かってこないな。
ま、俺的ありがたい。
それに俺が原因でもあるし。
「慶っち食が止まってるよ。」
「ん?あぁ。」
「何か悩み事ですか?」
瀬尾の質問に首を横に降る。
(ま、大人しくて助か…)
「いよっ!慶治ぃ~きたぜ~。」
(……来たよ。)
「そうあからさま嫌な顔をすんなよ。」
最初のコメントを投稿しよう!