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俺と鷹山は、そのまま机をいくつも巻き込んで転がっていった。
「いやぁ~。いいぶちかましだったわ。」
「何すんじゃー!!」
「そうよ!いい事を思い着いたのよ。」
「あぁ?な、なんだよ。」
「部活よ部活!てか、部屋を作るわよ!部屋作りに何人必要なの?」
「それは先生に聞け!てか、どいてくれない?」
話しなんてどうでもいいが、それよりこのスタイルは危なかった。
L字に座ってる俺の上の、股間の上に鷹山が座っている。
「なんでよ?」
「………まぁ、気にしないなら構わ…構います!足が、痺れてきた。」
俺は抱っこする様に、鷹山を持ち上げて立たせた。
そのあと俺は机などを、片付けながら鷹山の話しを聞いていた。
「だから、後で先生に聞きに行きましょう。」
「なぁあ?なんで俺もなんだ?」
「いいじゃない。相撲仲間同士行こうじゃない。」
「誰が、関取だ!」
ったく。
やれやれ、クラスの皆がめっさ迷惑な顔してるじゃん。
ちゃんと机を元に戻す俺頑張って…。
「えっとあなた……あれ?名前何だっけ?」
「だから不知火だっての。」
「苗字じゃなくて名前よ。苗字はさっき聞いたじゃない。」
「………ったく、慶治だ慶治。」
「あら?いい名前じゃない。」
そりゃどうも。
素直に褒められたわ。
「私の小さい時、仲良かった男の子にもいたわ。"慶くん"って言うのよ。」
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