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俺は正直心では少し揺らいでいた。
部活…。
中学は入らず過ごした部活に多少は興味があった。
が、そんな事は関係ない。
俺はのんびり過ごしたいからな。
すると廊下の向こうが騒がしかった。
「何々?早速綱を争っての一番?」
「いや、相撲じゃないだろう……。喧嘩か、なんかかっ…て、聞けよおい!!」
鷹山は人込みのなかに一直線だった。
「ったく……。」
文句を言いながらもちゃんと後を追い掛ける俺ってご苦労なこった。
「あ、慶くん!」
すると瀬尾が困った顔で呼んだ。
「瀬尾!これは何の騒ぎだ?」
すると人込みの中から晶がひょいと出てきた。
「どうやら早速始まったみたいだったよ。」
「は?晶、始まったって何がだ?」
「そう……。こんなに早く…。」
瀬尾は悲しい顔をしていた。
俺には全くわからなかった。
今起きてる事と状況が。
「なあ瀬尾、晶いったい何が始まったんだよ?」
すると二人は凄い顔をしてこちらを見た。
その顔は驚きの顔だった。
「慶くん何もご存知でないのですか?」
「嘘だろ慶っち?」
俺にはさっぱりだった。
何故二人がそこまで驚いているのか、むしろその顔が恐ろしい顔にも見えた。
「まさか慶くん何も知らずここへ?」
「どういう事だ…瀬尾。」
流石におかしい。
この高校には何があるのか。
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