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「あら慶治?」
「あら慶治って…ええ!!」
大柄の男二人がのびていた。
が、鷹山はぴんぴんしていた。
「歯ごたえがないわ。ただの喧嘩だった様ね。」
「はら……」
こいつら気の毒だな…。
鷹山にどうやられたのか…。
俺は伸びている二人に合唱した。
「慶治教室に帰るわよ。次の授業が始まっちゃうわ。」
「あ、ああ……。」
あ~れ~。
俺は手を引っ張られて行った。
何はともあれ学校の事情は解った。
が、酷いなこりゃ。
どうりで皆気がたったり、がたいが良い訳だ。
ん?そしたら瀬尾も晶もそうなのか?
いや、中には細いやつもいる。
案外俺みたいにどこでもよかった的な……。
か、細いしなやかな格闘家は、俺は知っている。
「慶治何をやっているの?」
「うわっ。な、なんだよ?」
「そんなに驚く事ないでしょう。」
まぁ、考え込んでいた俺は鷹山が突然声をかけてきた事に驚いた。
「ワリィな、考え込んでたからよ。で、なんだ?」
「そうそう!あと最低3人よね!どうする?」
……俺は聞き返した事を後悔した。
やっぱり俺は勘定されてた……。
ってか「どうする?」ってどうするよ!
何堂々としてんだよ!
「鷹山は後どんな人が欲しいんだ?」
「横綱を目指す人!!」
うわっ…!?
すっごい目……いや全てが輝いている…。
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