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「でもどうやって……。」
「今から集めるのよ!」
「また無茶苦茶な…って、今から!?」
「そうよ、善は急げ。ほら行くわよ!」
「まて鷹山!まだ授業時間は後10分あるぞ!?」
「だってあの担任の言ってる事つまらないんだもの。」
さらっとおまえ…。
俺は再び袖をひっぱられ、拉致られたのであった。
「慶くん……。」
「慶っち……。」
慶治を心配そうに見ていた晶と瀬尾だった。
「うぅ。私の話しがつまらないなんて酷いですぅ~。」
先生……。
おっとりポワポワとした女教師、よくからかわれるよな……。
『アー』
もう烏が鳴く時間帯か…。
って、なんか卑猥な鳴き声だな…。
確かに俺は烏の鳴き声は『ア゙ー』にしか聞こえないが。
「まさか全員の一年生に声をかけるはめになるとは……。」
息が切れ切れで辛いぜ。
「しっかし、全員もう部活やってたとはな。」
案の定横で沈んでいる鷹山。
「はぁ……。」
そんなため息だす………程だよなお前にとっちゃ。
「悔しいわ。既に相撲部に入っている人もいたなんて。」
「仕方ねぇよ。格闘技の盛んな高校なら既に入部してるだろうよ。」
しゅんと沈む鷹山。
なぜか見える不のオーラ。
「そんなにあれならしばらく同好会で行くしかないぜ。」
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