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あろう事か、俺は一時間目から昼まで寝てしまったみたいだった……。
「慶くんお寝坊さんですね。」
「いや……記憶が……。」
とりあえず日常態度が先生達には悪印象だった事は言うまでもない。
「ん?晶はまた売店か?」
「うん。あ、後ね部活の集合かかって少し遅れるんですって。」
「なんだまた晶に食べられると思って少し大目に作ったんだぜ?」
「本当慶っち!?」
「ってぇ!晶いつ来た!!」
晶はいつの間にか、俺の背後にやってきて背中に乗っかられた。
「本当本当慶っちぃ~?」
うわっ、すっごいよだれ!
「ほら生姜焼きだ。」
「うわーい!」
やれやれせわしないな。
ん?
鷹山の奴は食堂なのか?
昼だけは俺の至福の時か……。
そう言えば晶と瀬尾はあいつの事どう見てるかな?
なんかいつも引っ掛かるよな……?
「てか晶いつま俺に乗ってるんだ…。」
「ずっとー!」
「まぁ、うらやましいです。」
まぁ、じゃねぇっすよ!
ゆっくり飯食えないよ!
………まぁ、いっか。
(思えば中学は天涯孤独って感じで誰とも……まして女子なんかと話した記憶もない……。)
「私も慶くんにくっつきたいです。えい!」
瀬尾は俺の隣に椅子を持ってきて、ひっついて座った。
……うん。
これはこれで駄目だね。
絶対いつか罰が訪れる気がする。
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