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なんにこいつは、俺の傍にいねぇとつまんねぇのなんので、マジで俺と同じ高校に受験しやがった。
「おまえは、たいした奴だよ…。」
「なぁに言ってんの慶の傍が1番楽しいんだって。」
俺はヤレヤレと思いながらまんざらでない笑みをした。
こうして歩いていたらこれから波瀾万丈な高校生活が待っている、日の下開山高校に着いた。
校門に咲いている桜がとても綺麗に散っていた。
まるで、新入生を歓迎するかの様に舞っていた。
「まぁ、また3年間よろしくな。」
「なぁに言ってんだよ!人生ずっとだろうよ?」
「……とりあえず3年間を言ってんだよ。」
「わかってるよ。なら、よろしくな!」
そして、特に何も考えず中に入って行った。
「…………。」
新入生だろうか?
女子が校門で立って、校舎を黙ってじっと見ていた。
「………よし。」
小さい声で、意気込み頷いた。
少しキリっとした目付きで、ボーイッシュ系の様な制服の着こなしだった。
そして、入学式が体育館で行われた。
マイペースな俺は入学式になんの感心も持たず過ごした。
『続きまして、新入生代表の言葉。』
司会者のスピーチも耳にほとんど入ってなかった。
はぁ。
早く終わらないかな……。
『新入生代表。鷹山 奈々(たかやま なな)』
どうせ、きまじめな奴が言うんだろ?
さくっと終ってくれるかな?
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