26人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには壇上でぶっ飛んだ新入生代表挨拶をした奴がいた。
「………自己紹介は?」
俺は聞こえるか聞こえないか微妙な小声で突っ込んだ。
そのあと彼女は辺りをキョロキョロ見渡した後、俺の方をちらっと見た。
目が合った俺は何故か寒気が走った。
すると教室中がざわめきだした。
ひそひそと聞こえるのは「変人」だの「不気味」だの「中二びょ…」コホン。
だが、俺はある意味いいと思った。
のんびり過ごす人よりまだましだ。
横綱になる?
うん。いい目標じゃないか。
なんて考え……る訳ねぇー!!
(な、なんだ?横綱だぁー!)
俺はやっと現状が理解出来た。
俺は後ろの彼女を二度見した。
そこには、やはり自信満々に堂々とした彼女、鷹山 奈々が立っていた。
「ん、おほん。そ、それでは鷹山さん。出身中学など…。」
女性の先生は鷹山に聞き直すが、鷹山が名前の鷹の如く睨まれみ先生はだまりこんだ。
でも、本当に目標だの夢だの熱い事は、悪い事ではないと思った。
そして、午前が終わり昼の昼食時に食堂で山口と話しをした。
「聞いたぜ~慶~。」
「……なにがだよ。」
ラーメンを口に運ぶ手を止めた。
「あの鷹山 奈々やらと同じクラスなんだろ?」
「誰から聞いたんだ?」
「ん~?内緒。」
最初のコメントを投稿しよう!