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────カラン
四人は扉を潜り抜け案内された窓際の席に座りメニューを眺める。
「どれにしようか迷っちゃうなー」
「私はもう決まってるよ」
「由姫のオススメ何なんだい?」
緋澄がここの常連である由姫に訪ねる。
「ナポリタンが美味しいよ」
「じゃあ僕はそれにしようかな」
「私も」
「俺もそれで頼む」
緋澄に続き唯と鏡夜も賛同の声をあげる。
「了解、あ!すいません」
近くを通った店員に注文を伝える。
「そういえば、皆は何で王立学園に入学したの?民間の学園はたくさん有るのに」
唯は何の前置きなく訪ねて来る。
「私はもっといろんな事を知りたかったからと王都の専属魔術師を目指してだよ」
「なるほど~確かにそれなら王立学園の方が有利だよね」
専属魔術師とは王直属の魔術師に与えられるもので、魔法についての研究などの費用が優遇される。
「そういうお前らは何でこの学園に来たんだ?」
逆に鏡夜が二人に聞き返す。
「私は将来に役立つからかな、成りたいものもまだわからないし」
由姫はばつが悪そうに苦笑いを浮かべた。
「僕は騎士に成りたいんだ、だから強くなるためにこの学園に入ったんだ、鏡夜はどうして?」
「俺も力が欲しいからだな」
鏡夜が答えたところでちょうどナポリタンが運ばれてきた。
「わぁー美味しそうだね」
「いただきます」
四人はよほどお腹が減っていたのか黙々と食べる事に集中する。
────十五分後
「ごちそうさま」
「美味しかったね」
「そうだな」
「でしょ~」
そして四人は明日も学園と言うことでそこで解散となった。
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