模擬戦

3/15
前へ
/148ページ
次へ
「唯もいいよな?」 鏡夜は唯に向き直り問う。 「私は全然良いよ、ここなら怪我の心配も無いもんね?」 首を傾げながら賛成の意を示す唯。学園の訓練室は刃物切り刻まれても、銃で撃たれても傷は残らず、死ぬ事もない、攻撃を受ければ体力が削られ、それに見合った痛みを受ける。 致命傷を受ければそれだけ体力が削られ痛みを受ける事になる。そういう特殊な魔法が施されている。 唯の返答に由姫は 「わかったわよ」 渋々頷いた。 「それじゃあ早速始めようか」 由姫の了解で緋澄が話を進める。 「組み合わせはどうするんだ?」 「私と由姫でいいんじゃないかな?」 「私はそれでも良いよ」 「それじゃやろうか」 そして唯と由姫を残して鏡夜と緋澄は少し離れた所に腰を下ろす。 「二人とも何時でも良いぞ」 鏡夜の言葉に二人はアクセサリーにした魔器に魔力を流し具現する。 唯は細剣を由姫は槍を。 「じゃあ遠慮なく行くよ!」 「いつでもいいですよ」 由姫は槍を構え唯に向かって走り出した。  
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

146人が本棚に入れています
本棚に追加