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「唯もいいよな?」
鏡夜は唯に向き直り問う。
「私は全然良いよ、ここなら怪我の心配も無いもんね?」
首を傾げながら賛成の意を示す唯。学園の訓練室は刃物切り刻まれても、銃で撃たれても傷は残らず、死ぬ事もない、攻撃を受ければ体力が削られ、それに見合った痛みを受ける。
致命傷を受ければそれだけ体力が削られ痛みを受ける事になる。そういう特殊な魔法が施されている。
唯の返答に由姫は
「わかったわよ」
渋々頷いた。
「それじゃあ早速始めようか」
由姫の了解で緋澄が話を進める。
「組み合わせはどうするんだ?」
「私と由姫でいいんじゃないかな?」
「私はそれでも良いよ」
「それじゃやろうか」
そして唯と由姫を残して鏡夜と緋澄は少し離れた所に腰を下ろす。
「二人とも何時でも良いぞ」
鏡夜の言葉に二人はアクセサリーにした魔器に魔力を流し具現する。
唯は細剣を由姫は槍を。
「じゃあ遠慮なく行くよ!」
「いつでもいいですよ」
由姫は槍を構え唯に向かって走り出した。
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