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由姫の反省会もそこそこにし、唯の反省をしようとしたが闘い方はほとんど反省すべき点がなかった。
なのでそうそうに鏡夜と緋澄の闘いを始めることとなった。
「じゃあ二人とも準備は良いね?」
「あぁ」
「何時でもいいよ」
そして唯が開始、と声高らかに宣言し模擬試合は開始された。
緋澄は双銃を構え牽制として魔力で創られた魔弾を打ち出す。
だが鏡夜は身を少し反らせてそれを避ける。
そして一気に間合いを詰め大鎌を振り抜くが緋澄はバックステップでそれを避ける。避けられ空振りに終わった斬撃が円形の剣閃を作り出す。
鏡夜は体を回転させて即座に二撃目を繰り出しそれは緋澄の胸元を浅くだか切り裂く事に成功する。
だが緋澄も斬られる直前に魔弾を放ち鏡夜の脇腹を掠める。
「なかなかやるじゃねーか」
「鏡夜こそ」
戦っているというのに二人は楽しそうに言葉を交わし、斬撃と銃撃の攻防が繰り広げられていく。
「ねぇ唯、あの二人止めない限り終わらないと思うんだけど…」
「そうだね、けどどうやって止めようかな」
二人の動きは強さを求める者同士というだけあり同年代の中ではどうみても秀でた実力を有していた。
それが半ば本気の試合をしているため止めるのも至難の技である、止め方を思わず考えてしまうのも頷ける。
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