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斬撃の形に氷が刃から具現化し訓練室の壁まで翔んで砕ける。
「わぁ、凄いね!」
「緋澄も何か出来るの?」
「僕かい?出来るよ」
双銃の片方を壁に向け引き金を引く、すると今までの魔弾とは違い炎塊が放たれごう、と音をたてながら壁に激突する。
「うわ!」
「すご」
「緋澄、少しは手加減しろよ」
驚く二人とは違い心底呆れた様子で緋澄を注意する。
「ごめんよ、次から気をつけるよ」
こちらも心の底から反省する。
「ま、まぁ魔力付加はあんな感じで立派な技になる、だからしっかり練習した方がいいぞ」
「わかったよ、キョウありがとね」
鏡夜が離れて自分の訓練をしようとすると、
「そういえば唯と鏡夜ってどういう関係なの?」
突拍子もない質問に当の二人はただただ驚く。
「それは僕も気になるな、この際だから教えてよ」
「えっ?どういうって?」
キョトンとする唯に対して、
「そ、そういうお前らは────
「因みに僕と由姫は同じ中等部の同級生だよ」
緋澄は鏡夜の逃げ道を断ち切り話を阻止する事に成功する。
「そうだよ、てか私達のことより、あんた達はどういう関係なの?呼び方もときどき違うし!!」
興奮し過ぎて鼻息荒く鏡夜に詰め寄る由姫は可愛い顔が残念な事になってしまっている。
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