王立学園

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王都フェラリスは領土を東西南北それと中央で五つに分けている。東西南北にはその区域を任された四大貴族が存在し中央は王族直轄領となる。 各領には王立学園が設立されている。 東の王立学園『アイギス』では今日、入学式が行われていた。 「理事長、お願いします」 どうやら式も終盤に差しかかり最後に理事長からの言葉でしめるようだ。 「新入生の諸君、このフェラリスは今や戦乱の時とは違いとても平和になった。だが国内でも良からぬ事を考える輩が増え、グランディアとの均衡もいつ崩れるかもわからん」 そこで理事長は一度言葉を切り生徒達に一際大きな声で言葉を放つ。 「自分の身を守れるのは自分だけだ、故に国中に学園が建てられた。諸君はここで自分を守る術を学べ!!精進を怠るな!!」 そこで理事長の話しは打ちきられた。 そして式は終わり、生徒は自身のクラスへと戻って行く。 「キョウ、速く教室行こうよ」 一人の少女が話しかける。 「あ、あぁそうだな唯」 少年は微笑みながら頷き教室に向かって歩を進めた。
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