魔法

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「はーい皆さん席について下さいねー」 橘は教室に入るなりいつも考えることがある。 (何か出迎えられたお姫様みたいだな///) 橘がおかしいのではなくおそらくは学園に通う皆が一度は考えたことがあるだろう。 理由は制服である。 王立とあるだけに生徒の制服は城の騎士達のそれには及ばないが似せて作ってあるためだ。 白を基調にところどころに金で控え目に品位を損なわない程度に装飾が施されている。 そして若干の間を取り橘が我にかえったところでようやく授業は開始された。 「今日は初日ですから基礎の復習をしますね。 はい、じゃあ田中君、魔法の階級について言ってみて下さい」 模擬戦で唯に完膚なきまでにやられた田中君は元気良く立ち上がり答える。 「えー階級は下から初級、中級、上級、最上級があります」 「はい、ありがとね今の貴方達は中級が出来れば問題なく進級出来ますからね。 卒業するまでには上級も使えるようになってもらいますよ」 そこで一度言葉を切る、そして、 「世界最強の魔法と言われているものは何か言ってみて下さい。 ん~白峰さん」 名簿を見ながら唯を指名し指された唯はゆっくりと話し出した。  
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