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───場所は移り講堂
講堂には一学年全員が集まっていた。
「はい、皆さん先ずは属性に別れて下さい」
生徒達は指示に従い着々と別れていく。
「先生、俺はどうしたらいい?」
鏡夜は橘に近づきながら指示を仰ぐ。
「あ、ごめんね。朝霧君は水のグループに別れて下さい」
「わかった」
そして生徒の移動が完了すると六人の教師が入って来た。
「各属性ごとに担当教員がつくので各先生方の指示に従って下さい」
そして橘含め教員達は自身の担当の生徒達の場所へ向かい指示を出していた。
「水の属性の担当は私なのでよろしくお願いしますね」
集まった生徒にむかいペコリとお辞儀をする橘。
「それでは早速移動しましょうか」
橘は言い終えると同時に歩き始めていた。
(また、橘なのか、あいつ歩くの速いな)
どうでもいい事を考えながら周りを見渡すと他の生徒も移動を始めていた。どうやら説明のためだけに講堂に来たらしい。
鏡夜が来たのは幾つかのプールが隣接されたグランドだった。
「今日は皆さんがどの程度魔法が使えるか見るために一人ずつ自分が使える最強の魔法を見せてもらいます。
待っているあいだはプールの水を使って魔力コントロールの練習のために水で球体を作ってみて下さい」
そして橘は最初の生徒を呼び、他の生徒はそれぞれ練習を開始した。
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