魔法

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「我が内に眠りし焔、眼前の一切を焼き払え!!焔の射手」 緋澄の右手を中心に爛々と燃える焔の矢が数十本放たれる。 それは一度散開するが緋澄の操作により全てが大嶋に向かう。 (な、中級だと!?油断しすぎたな) 大嶋は一瞬動揺するが即座に防御の魔法を唱え軽々と焔の矢を全て叩き落としていた。 「まさか今日の試験で中級の魔法を使ってくる奴がいるとは思わなかったぞ」 「いえ、自分の全力を示しただけです」 「そうか、まっ後は他が終わるまで適当に過ごしとけ」 「わかりました」 そして緋澄は訓練室を後にする。 (なかなか見所のある奴じゃないか) 大嶋は嬉しそうに口端を吊り上げていた。 ───また別の訓練室。 ここには金髪の長髪をアップにしスーツに身を包みどこかキツそうなイメージを与える女性が何人かのテストを終えたところであった。 「次は白峰、来い」 「はい」 例の如く魔力コントロールの練習をしていた唯は金髪の女性の元へ向かう。 「よし、いつでも良いぞ?」 どうやら大嶋と同じ方法らしい。 「行きますよ!葉菜先生!」 そして集中に入った。
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