魔法

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「はい、皆さんこれでテストは終わりです。 今日の結果を元に次回からの訓練室がかわるので、発表は明日ですから聞き逃さないようにしてくださいね」 「今日は以上だ、お前らも全力の魔法で疲れたろ。 今日は帰って休め」 橘の言葉を大嶋が引き継ぎ連絡事項を伝える。 大嶋の言葉に生徒達はテストの事を話ながら講堂を後にした。 「じゃあ僕達も行こうか」 「そうだね」 「ちょっと待ってくれ、唯大丈夫か?真っ青だぞ?」 「う、うん」 「本当だ、どっかで休んでいこうか」 「本当に大丈夫だよ」 「いや、無理はしない方が良いよ、といっても今日は学園も閉まっちゃうだろうし」 顔色が悪い唯を休ませる事が出来る場所を緋澄と由姫は思案する。 「じゃあ俺の家で少し休んでいったらどうだ?」 「わ、悪いよそんなの」 唯は顔の前で両手を振る。 「今にも倒れそうなやつが遠慮なんかすんな、行くぞ」 「そうさせてもらいなよ」 「無理は禁物だよ」 由姫と緋澄の言葉に唯は渋々折れた。 「不束者ですがよろしくお願いします」 「変な誤解を生むようなことを言うな」 ぷい、とそっぽを向いてしまい唯にはわからなかったが緋澄と由姫は見逃さなかった、鏡夜の耳が赤みを帯びていることを。
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