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鏡夜の唐突な行動に一同絶句。
「悪いが、今お前らの目から心を読ませてもらった」
「な、プライバシーを守ってよ!!」
由姫が顔を赤くして抗議する。
「すまない、お前らの心に恐怖や何らかのやましい考えがあれば記憶をいじらないといけなかったからな。
だがその心配はいらなかったらしい
」
そこで一度言葉をきる。
「お前らの心にそんなものは一切無かったよ。
自分でも何でこんなこと話したのかわかんなかったが、話した事は間違いじゃ無かったってことだな。
これからも宜しくな、修介、由姫」
「あれ、私は?」
「あぁ悪い、唯も改めて宜しくな」
「いえいえ」
唯は満面の笑みを浮かべた。
「鏡夜、こちらこそ宜しくね」
「これからもお互いに強くなろう」
由姫は若干感動した様子で緋澄、改め修介は強い決意を込めて。
「それじゃあ今日はもう帰ろっか」
唯が立ち上がりながら言う。
「そうだね、じゃあ鏡夜また明日」
「じゃあね~」
「あぁじゃあな」
そして三人は帰って行った。
三人が居なくなったのを確認してから、ふぅ、と一息つき。
「少なからず俺も変わったみたいだな」
そう一人呟く鏡夜の姿がそこにあった。
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