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「それじゃあ行こうか!」
意気揚々と由姫は教室を出ていく。
「すまないね、鏡夜」
「何、気にすんな。
それよりちょっと買い物してって良いか?」
「僕は構わないけど」
「それなら速く行こうよ、由姫もう大分先に進んじゃったと思うよ?」
三人は速めの歩調で由姫を追いかけて行った。
「おい、修介これは何かの冗談か?」
「いや、その、本気です」
「まぁまぁ鏡夜」
「由姫!由姫も修介君の心配してる場合じゃないんだよ?」
「は、はい」
買い物も済ませ鏡夜の家でいざ勉強を始めたが、修介と由姫は致命的なまでに勉強が苦手だった様だ。
「そう言う鏡夜と唯は勉強出来るの?」
「少なくともおまえらよりはな」
「私は勉強嫌いじゃないよ?」
「二人は何でも出来るんだね」
「そんなこと無いよ」
といいつつも二人次々と問題を解いている。
「鏡夜、ここを教えて欲しいんだけど」
「あぁこれは───」
「唯…教えて?」
「どこ?」
修介も由姫もおとなしく鏡夜と唯に教わることにしたらしい。
そこからは鏡夜が修介を唯が由姫を付きっきりで教えることになった。
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