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「ありがと、鏡夜」
「良いから早く作っちまおう」
「そうだね。
で、何作るの?」
そうだな~、といいながら鏡夜は冷蔵庫の中を物色する。
「卵、野菜…うん。
オムライスかな」
「よし、ちゃっちゃと作ろー」
そして二人は料理に取りかかった。
一方修介と由姫は、
「………」
「………」
未だ二人は事切れたかのように身を投げ出しぐったりしていた。
「ねぇ、修介」
「…なんだい」
お互いに気だるそうに話す。
「唯は授業受けてたけどさ、鏡夜は結構寝てばっかだったよね?
何で頭いいんだろ?」
「あぁ、それは僕も気になってさっき聞いてみたんだけど、鏡夜のアレは寝て無いらしい。
しっかり話しは聞いているそうだ」
「また、何でそんなことを?」
「本人曰く、リラックスして話を聞いた方が分かりやすい。
だそうだよ」
呆れたように話す修介。
「何だ、そりゃー」
自棄を起こしたようにだけどだらしなく、やる気もない叫びをあげる女子高生の姿がそこにあった。
「何を騒いでる?」
お盆に人数分のオムライスを乗せた鏡夜が立っていた。
「何話してたの~」
鏡夜の後ろからひょこっと出て来た唯も興味津々に聞く。
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