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四人が廊下を少し歩いたところで、
「貴様等ーー!!!!」
響はそこで右手を鏡夜達に向け、言葉を紡ぐ。
「大地よ刃となりて彼の者を貫け!!地土鉄!!」
土の初級魔法が放たれる。
「貴様は殺られる覚悟があるのか?」
鏡夜は振り返ることなく質問を投げかけ、同じように言葉を紡ぐ。
「薄氷集いて我を守れ、薄氷の盾」
土の刃は氷の盾にあたり霧散する。
「なっ俺の魔法が」
「おい、人に刃を向けたんだ、もちろん殺られる覚悟はあるんだろうな?」
鏡夜は不敵に笑う。
「鏡夜やめるんだ、相手にするだけ無駄だよ」
緋澄はただならぬ気配を感じ真っ先に鏡夜を注意する。
「そうだよ」
「私も気にしてないから、ね?もう行こう?」
三人の言葉に鏡夜はそうだなと答え歩きだす。
「ま、待てお前等」
「黙れ」
鏡夜の圧倒的な威圧感に響は指示に従ってしまう。
そしてようやく四人は講堂に向けて歩を進めた。
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