王立学園

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十分程歩き四人は先程まで始業式を行っていた講堂へと到着する。 「はい、皆揃ったみたいなので魔石を配ります。もらった者から魔力を込め精製を開始して下さい」 そして全員に魔石が配られる。 「誰からやろうか?」 唯が三人に振り向く。 「僕にやらしてくれないか?」 緋澄が一歩前にでる。魔石を両手に持ち、握ると同時に魔力を込める。すると魔石は紅い光を放ち形状を変えていく。 「何が出来るんだろうね?」 由姫は呟くように鏡夜に話しかける。 「魔器はその者に合った形になるらしい」 「へーそうなんだ、知らなかったな~」 「本当か嘘かは定かではないけどな」 話しているうちに発光は段々と弱まっていく。 「これは、銃だね」 緋澄の手には太い銃身で赤ベースにところどころ装飾された二つの銃が握られていた。 「緋澄君の魔器は双銃みたいだね」 唯が緋澄の魔器を凝視しながら呟く。 「使いこなせるように努力しないと」 意気込む緋澄を他所に、 「じゃあ次は私にやらしてもらうね」 そして魔力を込めると淡く緑に発光し形状を変えていき現れたのは・・・ 「槍かな?全然予想出来なかったな~」 由姫は薄く緑色に塗られた柄に突きは勿論、切り裂く事も出来るであろう刀身がついた槍を自身より大きいにも関わらずくるくる回しながら呟いていた。  
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