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「私もやってみよ」
二人と同様魔石は真っ白に輝き形状を変化させる。
「これは剣だよね?」
唯の手には白い柄に完全な白まではいかないが白く鈍く光り若干反りが見られる剣、もとい刀と柄と同色の鞘が握られていた。
「最後は俺だな」
鏡夜は魔力を込め魔石を蒼く発光させる。
「随分扱いにくそうなのが出てきたな」
「鎌だね」
由姫はおもむろに呟いていた。
鏡夜の鎌は黒く塗られた持ち柄に峰、輝く銀色の刃といった外観をしていた。
「鏡夜、そんなの持ってさっきみたいな口調になったら悪魔みたいだね」
「あ、ちょっと緋澄君」
唯が止めたときには遅かった。
「ほう?誰が悪魔だ?」
不敵に笑い鎌の柄の部分を緋澄の首筋に添える。
「ごめんごめん気を悪くしたなら謝るよ悪気はなかったんだ」
緋澄は苦笑いを浮かべながら謝罪する。
「まぁいい、これはどうするんだ?」
「確か持ち運び安いように魔力を込めてアクセサリーに加工するんじゃなかったっけ?」
「そうだっけ?」
鏡夜の質問に唯が答え由姫が記憶を辿ろうとする。
「じゃあ早速やろうか」
緋澄の掛け声に四人は作業を始める。
加工が終わると鏡夜はピアスに唯は髪飾りに緋澄は指輪に由姫はネックレスにその形を変えていた。
「今日の授業はここまででーす。各自解散して下さいね~」
講堂全体に聞こえるように指示を出し講堂を出ていった。
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