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学園長に続いて、今度は、学園長が来賓としてよんだミライ国のお偉いさんが壇上に上がった。
同じような内容の話で、生徒達の退屈は続く。
同時刻。屋上
一輝が、1年前に誓いを立てた時と同じ青空を見上げていた。
その瞳からは悲しみが見て取れた。
視線の先には、ぽつりと浮かんだ真っ白な雲があった。
「…………来たか」
振り向く事なく背後に現れた二人に声をかける。
一人はオレンジ色の髪と目をした細身の少年。
もう一人は、無表情で背の低い黒髪の少女。
「首席をとった優等生も、こう見ると不良みたいですね」
「…………」
マコトと香奈だ。
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