入学式で

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一年三組、それが俺のクラスである。俺の名字は、結城だからや行なのでかなり後ろの名簿番号になる。  事実、俺の名簿番号は39番後ろから数えて二番目である。  窓側の後ろの席か……一番後ろの隅っこが良かったけどまあ、いっか。  俺は自分の席に着く。すぐ左の窓から見える中庭を見つめる。  この学校の中庭は、よく手入れされている。  園芸部か緑化委員会でもあるのだろうかと思わせるぐらいだ。  しばらくすると教室の扉がガラガラガラと勢いよく開く。 「静かにしてくれ」  教室に二十代前半くらいの若い男の先生が入って来た。髪は、綺麗な蒼で前髪がサラサラ感あって、どこか爽やかな感じをさせる髪型で、目つきは鋭く、鼻は日本人にしては少し高めだ。  正直言って俺以上にかっこいい先生だ。  ちなみに、俺は若くてピチピチの新任の女教師を期待していた為か、激しく落ち込んでいる。別に男が嫌と言う訳ではない。  自分よりモテそうだから嫌なのだ。  ちくしょー! なんだよあの先生は…………  だがこの時。俺を見ていた女子がいたことは俺は知らなかった。
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