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「はっ…はぅ// れ、麗香さん…これ…これを見るです…// どう思われますですか?」
希がやけに顔を赤くする。麗香も、携帯を確認した瞬間顔を真っ赤に染め上げた。
まさか…あれ…見たんじゃないよな?
「竜斗さん…これは…何なんですか?」
俺の携帯を震える手で見せてきた。
それは、今まで美夏さんから送られてきたメールの内容で一番恥ずかしかった内容だ。
“竜斗さんが私に手を出すと言うなら喜んで受け入れますよっ♪
それだけ、竜斗さんの事を信頼してますから…”
危うくこれで美夏さんに惚れかける所だった。
まぁ、丁重にお断りさせて頂いた。さすがに知りあって二週間程度でそんな関係には正直いくら美夏さんが美人といえど、許される行為ではないからだ。
「竜斗さん…貴方なんて事言わせてるんですかっ!!」
「竜斗が美夏さんの色に染められちゃうよ~」
希はありきたりな反応を見せているが、どうやら麗香は少し理解がずれているのか的を外した事を言っている。暫くこいつは放っておこう。
「いや、な? 良く聞こうか希。 俺は別にやましい事を考えてメールを送っている訳ではない。美夏さんという人を知りたいが為にメールをしているんだ。」
「解ってますよ。」
「だから、これは美夏さんの妄想の片鱗にすぎないってことだ。 もしかしたらもっとすごい事をこれから言うかもしれない。 覚えとけよ?」
「まだ納得がいかない部分もありますが…一応そう言う事にしときます。」
少々苦しい言い訳になってしまったが、ひとまず納得してくれてよかったと思う。
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