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ま、そんなこんなで午後の授業も滞りなく終了し、放課後。
俺らは生徒会室にて、美夏さんの淹れたお茶をすすりつつ、三年生である生徒会長さんを待っているという状況だ。
「…一応これが文化祭についての件だが…これは…ここを……こうやってくれ。」
「はい。 あ、これは……ですよね? それに……はこうですし…」
美音さんは、希と後一ヵ月に迫った文化祭の打ち合わせをしている。
全く入学して二ヵ月すぐに文化祭とは、この高校もめんどくさい学校である。
ちなみに俺らはまだ話し合いには参加していない。
生徒会長に全ての指示を仰ぐのだが、美音さんは何故か会長の性格が気に入らないらしい。
なので生徒会長の意志を聞かずに勝手に仕事を進めてしまう事もしばしば…
それに希が巻き込まれたと言ってもいい。
まぁイケメンらしいし、そういう風になってもおかしくはないだろうが。
会長も気になる所だが、取り敢えずこっちはこっちの話で盛り上がりますか。
「遅いですね。生徒会長さん。」
「う~ん。彼は意外とめんどくさがりですから…正直なところあまり好感のもてる方ではないのであまり生会長はふさわしくないとみんな思っています。」
「まぁ、会長は自分のことだけしか考えてないからねぇ~。 でも、美夏には優しいよね? ってか、この前、また告られてたっしょ」
「はぁ…。 まぁ…。」
「美夏さんも大変ですね。」
俺は思わずそんな風に言ってしまった。
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