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そして、刹那と近衛が先に帰ると言ったので俺も帰り支度をしていると麗香が近くに来てこう言った。
「竜斗? 生徒会、興味無いかなぁ?」
おそらく、今朝校門の付近で貰った生徒会役員募集の紙の事だろう。
「おう。 俺も少し気にはなってたんだ。 面白そうだから行ってみるか。」
「その話、私も乗ったですっ♪」
希だった。
刹那と近衛はって?
あの二人ならとっくに帰ったよ。イチャイチャしながらな。
「そうか。 じゃあ行こうか、麗香、神楽坂。」
「はいっ!」
「うん!」
俺たちは生徒会役員を募集している、「24HRの園咲美夏」という人の元へ向かった。
「え~っと。24HRはっと…」
俺ら一年生は、三階にある。そして二年生は二階、言わなくて解るだろうが、三年生は一階だ。
すべて南館と呼ばれる建物に、授業をする教室は集中している。例外としては、音楽室や書道室などがあげられる。
俺らは、俺らが配属された四組は、すぐ目の前に階段があり、そのまま下に降りれば二年生の四組にぶち当たるという寸法だ。よって難なくそのクラスを探す事が出来た。
クラスの中には、今朝校門で紙を配っていた女の人と、もう二人女性がいた。
しかも三人ともとてつもなく異彩を放つばかりの美人三人組だった。
「あ…あの…園咲美夏さんは…いらっしゃいますか?」
すると、今朝紙を配っていた人が俺らに向かって笑顔で言った。
「あら…? もしかして、生徒会役員希望の方かしら…?」
とても、笑顔が似合っている人だった。てか、一瞬ドキってした。
今までこんなに女の人に興味を持つ事はなかった。しかし、今はそんな事を言っている場合ではない。
「はい。 少し…興味があるので…」
「それはいい心意気です。 是非入ってください。 後ろのお二人もですか?」
「「はいっ♪ よろしくお願いします。」」
「はい。 ここで話すのもなんですから、生徒会室へどうぞ。 なかなか快適な場所ですよ。」
という園咲さんの言葉に若干期待しつつ、生徒会室へと向かった。
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