罰ゲームの始まり

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――晴れた眩しげの空、 あたたかい教室。 その日はなぜか、いつもより みんなが早く揃った。 珍しいな、と思いながら 友達と喋っていた時、 クラスの中心の男子が 大きな声で言い出した。 「なぁ みんな! せっかく揃ってんだし、 ゲームでもしねぇか!?」 ……ほんとあいつは そうゆうの好きだよなぁ。 教室はざわついていたが、 賛成の声が多く上がった。 さすが物好きなクラスだな。 高1にもなって。 …まぁ実際、 俺も何かやりたい。 「よし、じゃあやろうぜ! 俺とジャンケンして、 最後まで負けた奴は 罰ゲームな!」 再び、教室がざわつく。 …お前は罰ゲームしないの 確定じゃねぇか。 だけどすぐに承諾したようだ。 「じゃあ自分の席に戻って、 勝った奴は座れよ! あいこは座れないからな」 完全に仕切っているな。 後で罰ゲームを受ける奴に 文句を言われるだろう。  
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