罰ゲームの始まり

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――しかし、 とうとう残るは2人。 笹峰さんはまだ座っていない。 「いくぞ! ジャンケン…ポン!」 あっけなく最後の勝負が 終わってしまう。 ――笹峰さんは、 負けてしまった。 罰ゲーム、何なんだろう? 優しいのにしてくれよ…。 「罰ゲームは笹峰か~。 じゃあ、罰ゲームの発表だ。」 「・・・・・」 笹峰さんは黙って待つ。 そんな彼女を見つめながら、 俺も黙って待った。 「――絶対付き合いたくない 男子と一週間付き合う!」 ……しーん。 一瞬、教室は静まり返った。 …って、は!? 何だよそれ! 指名された奴が かわいそうじゃねぇか! そう思った時、 彼女は何のためらいもなく 口を開いた。 「江本君、かな。 …ごめんなさい。」 ――思わず、耳を疑った。 …………、俺ぇ!!?  
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