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「はぁー。」
――無意識に
ため息をついてしまう。
何度目だろうな。
「おい、授業中にまで
ため息つくなよ」
田原が気にしてくれたのか、
後ろを向いて言ってきた。
「…だって、好きな人に
絶対付き合いたくないって
言われたんだぞ?
やっぱりショックだ…」
「そこ、何話してるんだ」
しかし先生に指摘され、
田原は急いで前を向いた。
「・・・すみません」
そう言うと先生は
あっさり見逃してくれた。
まぁ、一応良い成績だしな。
――そんなことより。
夢であってほしい。
こんな残酷な現実。
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