日常とーーーーー

7/10
294人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
  『日番谷隊長、書類ください』 『日番谷隊長、手伝うことないっスか?』 かぶる声に日番谷隊長は 驚いた表情をして私と恋次を交互に見た 少しの沈黙が執務室に漂う それを破ったのは紛れもなく、 あの人だった 『あるわよ~。 白はこっちで恋次はこれね!!』 ほかでもない乱菊さんだ 『ま~つ~も~とぉぉおお!! 今まで何処にいた!!』 『いやですねぇ。 居ましたよ、そこに』 そう言って指差したのはソファーの下 ちょうど此方から見るのに 死角になっているところだ 隠れていたらまだしも、 乱菊さんが恋次と私に渡したものは 大量の書類 日番谷隊長が怒るのも当然だ 先ほどの瀬山の件で 怒りやすくなっているのも 理由の一つだろう 『阿散井は用事があるんじゃないのか? それは松本の書類なんだから、 松本にさせとけ。白もだ』 はぁ、とため息を一つ零した後 ふと恋次の先ほどの言葉を 思い出したのか、日番谷隊長はそう言った  
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!