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「長いユメを見た気がする」
朝起きたときの俺の一言はこれだったらしい。
その時の一言を覚えていたのは俺ではなく
丁度俺を起こしに来た母親だった。
俺が起床してボーッとしていたのはその一言の間であり
その後は平日だというのに夜遅くまで飲酒していた
母親の酒臭い吐息で目が覚め
「クサっ」
「あー、それでそんなコトになったのか」
「そ、朝っぱらからあごが痛ぇぜ」
俺の愚痴を黙々と聞いていたこいつは俺の友達
水城 遊透<ミズキ ユウスケ>。
「お前の親もすげぇな、朝っぱらからアッパーとはな」
「うちの親、元鬼嫁とか聞くんだけど俺は嘘っぱちだと信じきっている」
「おいっ!!」
「まぁ、それはさておき、数学の宿題を見せてくれ」
「相変わらず数学だけは苦手だな…」
「俺は方程式とか何かにとらわれるのは嫌いなんだ」
まったく…と言う、遊透から俺は数学のノートを受け取って
自分のノートも開き、うつし始める
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