第一章 戦士の休息

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ライアーラ城の会議室ではギュスターヴとジャイロの姿があった……。 二人はテーブルを挟み向かい合って座っている。 この部屋は前にリビティナと作戦について話し合っていた部屋だ。 だが、今回はリビティナが座ってた位置にジャイロが座っていた。 「次の進路はダレスだな」 とギュスターヴ。 「はい……ですがその前にライアーラとの国境にある砦を攻略しなくてはなりませんね」 とジャイロ。 「おそらくバルマーラは戦力をダレスに集中すると考えられる……よってさほど苦戦は強いれないだろう」 「だが油断はできません」 「そうだな……だがそれより気がかりなのはアイル殿だ」 「アイル様が何か?」 「この前のような事がなければ良いのだが……まあ結果的にセイラ殿が自軍に加わったが……」 「それはたぶん大丈夫でしょう。アイル様は、本来の目的を忘れ、そのような行動に出たのではありませんから」 「うむ……それなら良いが」 この後も詳しい戦略等の話し合いが行われた……。 …………… ライアーラ城中庭にある木の枝の上に寝そべっている者がいた……イスカだ。 「おい!そんなとこで何してんだ?」 と下から声がする。下を見るとサラがいた。 「っせーな!昼寝だよ昼寝!!てめぇこそ何やってんだ?」 相変わらず口が悪いイスカである。 「それは悪い事をしたな。私は見回りしている」 「見回り?ご苦労なこったー!」 と言うとイスカは起き上がり、下に飛び降りてきた。 「昼寝は良いのか?」 「もう寝れねぇよ!!ったくじゃましやがって」 「それはすまない」 とサラは軽く頭を下げる。 「もう良いよ!それより、てめぇよく氷系魔法を扱えるよな!」 「お主こそよく炎系を扱えるな」 そうイスカの得意系統は炎だ。 「どう考えたって炎のが簡単だろーが!!」 これはまた自己チューな発言が炸裂。 「お主にとってはな」 だが彼女は、軽くあしらった。 「やっぱ魔法ってのは性格が左右されんだな」 確かにそうかもしれない。サラはクール、イスカは熱い。 「お主は熱苦しいもんな」 苦しいは余計だと思える発言だ。 「んだとぉ!てめぇこそ冷た過ぎじゃねぇか!!」 図星をつかれますます口が悪くなった。 「よく言われる」 またまた軽くあしらわれる。 「ちっ!やってられっか!!」 彼はサラに背を向け去っていった。 やはり対象的な二人だけに合わないようだ……。
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