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「才蔵様、顔が赤いですよ?」
「そっそんなことはない!!」
からかうような***の言葉に声を荒げてしまった。
俺はしまった…と思い、顔を***から反らせる。
「すまない…。」
「気にしないでください。
才蔵様が不器用なのはよく知ってます。
それでも優しいから……。」
「***…。」
***は本当に凄い女だ。
冷たく接していた俺に怖がりもせず、何度も何度も話しかけてきた。
忍になるために感情を殺していた。
そんな俺の人間らしい感情を***に引き出された気がする。
「***が大切だ…これだけはハッキリ言える。
だから………。」
自分の顔が熱くなるのが分かる。
こんな俺は忍として失格だろう。
だが、今は***が一番だ…誰になんと言われようがコイツだけは守り通す。
「才蔵様…私、才蔵様が好きです。
だから、ずっと一緒にいたいです!」
***の言葉に自然と俺の顔が緩む。
***の言葉にふとあることを思い出す。
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