黒い天使

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「ありがとう天使さん」 小さな女の子が微笑みながらお礼をいう 「どういたしまして」 天使さん、か 穢れをしらない純白の羽 頭の上に光る金色のわっか すこし長くなったブロンドの髪 きれいに澄んだ青色の瞳 僕は紛れもない天使だ 「おぉ、ルア戻ってきてたのか」 そういって頭を撫でてきた大きな手 暖かく大きな手 全知全能の神ゼウス 僕は彼のお気に入り 悪事もせず 人にすかれ 嫌われる事を知らない僕は彼のお気に入り 「ゼウス様、ただいま」 綺麗に口を緩めゼウス様に抱きつく そうすればほら 「よしよし、お前は利口で誰からも好かれる。我が天界の誇りじゃよ」 可愛いがってくれる 「そんな事ないですよ、僕なんかゼウス様の足元にもいけません」 だって神じゃなくて天使だからね 「早く審判試験に受かるとよいな、わしはまだ仕事が残っておるから」 そういってどこかに行った 神ってなんの仕事してんだろ? ただ世界を眺めてるだけでしょ? くだらない 審判試験なんか受かりたくないね さてと、僕もいこうかな あなたのとこに
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