色褪せた雲に浮かぶ虹はあまりに綺麗

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「あ~あ…暇だなぁ」 少女漫画みたいな運命的な出会いとかないかなぁ…。 とため息交じりに言う彼女が今居る所は学校。 絵の道に進みたいと思っている子達ばかりが集まる専門学校 「癒那だけだよ‥此処でそんな事言ってるの 此処は皆、夢の為に頑張ってる子の集まりなんだから」 大人な考え方を持つ、 少し整った顔立ちの彼女は 癒那の中学の時からの大親友。 「何言ってんのさっ! 少女はみんな、運命的な出会いを期待して高校生になるんだよ?!」 「…何か…間違ってるよ……癒那、」 中学からの付き合いの彼女が呆れ果てる癒那の考えに同感する人も少なからず居るだろう 「癒那の考えに賛成ー!」 そう此処にも一名。   彼女の名前は姜奈 五十音の席順で隣同士だった癒那と姜奈は直ぐに仲良くなった 「でもねっ。癒那ちゃん」 癒那の顔を覗き込み どこかソワソワした様子で話を持ち出す姜奈 「待ってだけじゃー 運命の人とは出逢わないっ!!」 一歩踏み出さなきゃ!なんて言葉を付け足し輝いた瞳で話す彼女 「………。どうしたの?」 「まさか運命の人に出逢ったとか?!」 順に閉ざしていた口を開く友姫と癒那 「うんっ!そのまさか」 「え?!何処でどこで?」 興味無さ気に聞いていたさすがの友姫もこの話題には食い付く 「出会い系サイト~」  _姜奈と出会ったた運命と     貴方と出会った運命は  繋がってるんだ。 なんて思うのは‥何でかな…
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