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ある日リクは肩で切りそろえた真っ赤な髪を風になびかせ、暗い森の中を歩いていた。
何故そんな事をしているのか。
その理由を語るのはとても簡単。
生贄だ。
この森の奥には化け物が住み着いている、と昔から噂されている。
町の人達は信じているのかいないのか分からないが、元々近寄ることのなかった場所だった。
しかしある日事件が起こった。
前の生贄を寄こしてから丁度五百年経った。
誰か一人、新たな生贄を用意しろと町長のもとへ手紙が届いたのだ。
勿論始めはそんな事を相手にするような素振りはなかったが、集会で集まる度にやつれていく町長がついに決めたのだ。
生贄を用意すると。
皆の反対を押し切って決められたその話は一気に町中に広がった。
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