◆出会い

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暫く歩くと、森の終わりが見えた。 それと同時に大きくて白い屋敷も見えた。 心臓がばくばくと音を鳴らし、嫌な汗をかく。 そこに近づいてはいけないと本能で悟る。 やはり引き返した方がよさそうだ、と後ろを振り返ると…… 「お前が新しい生贄か?」 漆黒の髪とルビーのような色の瞳。 まるで作りあげられたような、かなり整った顔つきの男が居た。 「味見させろ」 一時しか捉えることのできなかったその人物は、いつの間にか背後に居た。 そしてツプリとリクの首に牙をたてたのだった。 その僅かな痛みを最後に、リクの意識は途絶えた。
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