670人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヒメって殺し屋はどこにいる」
「シキ、元だよ。元殺し屋」
「そんな事はどうでもいい。さっさと教えろ!」
一度シキがアゼルを振り返って男がほっとしたのもつかの間、唯でさえ負傷しているのにがくがくと前後に揺さぶられる。
それでも男は口を割らなかった。
他の男達を脅してみても反応は皆同じ。
結束が固いのはいいことだが、今は非常に腹立たしかった。
急がねばならない。
その焦りが自分の冷静さを欠く。
シキは苛立ちながら乱れた髪をかきあげた。
最初のコメントを投稿しよう!