氷女

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「ヒメって殺し屋はどこにいる」 「シキ、元だよ。元殺し屋」 「そんな事はどうでもいい。さっさと教えろ!」 一度シキがアゼルを振り返って男がほっとしたのもつかの間、唯でさえ負傷しているのにがくがくと前後に揺さぶられる。 それでも男は口を割らなかった。 他の男達を脅してみても反応は皆同じ。 結束が固いのはいいことだが、今は非常に腹立たしかった。 急がねばならない。 その焦りが自分の冷静さを欠く。 シキは苛立ちながら乱れた髪をかきあげた。
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