鼓 動

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「いいんですか?」 「もちろんよ!」  りんは周囲を見回して、ぺこりと頭を下げる。 「じゃあ、おねがいします」 「りんちゃん、そっち!」 「はい!」  慌てて水中に手を突っ込み、身を躍らせる魚をつかんだ。 「やったあ!」  背後から駆け寄ってきたかごめに抱きしめられた。 「すごいねりんちゃん!」 「かごめさまのおかげです」  姉妹のようにはしゃぐ二人を、男二人が眺めている。 「仲が宜しいことで」 「まるで姉妹だな」  犬夜叉は薪を割りながら、弥勒は魚を焼きながら話を続けた。 「珊瑚はどこ行ったんだ?」 「七宝たちと出かけましたよ。そのうち戻るでしょう」
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